四十肩・五十肩への施術内容

何故治り辛い人がいるのか

四十肩・五十肩が治り辛い理由は二つあります。

一つは今どのステージにいるか理解して治療する必要がある事です。
四十肩・五十肩は炎症期→凍結期→緩解期にわかれるのですが、炎症期に凍結期に同じ治療をしても効果が出ません。
この3つの違いを理解して対応する必要があります。

二つ目は四十肩・五十肩治療は癒着の除去を考えていく必要がある事です。
肩の奥のとある部分に癒着が出来る事が最大の問題と言われていますが、これを除去していく事とその方法を知っていることが早期治癒させるポイントとなります。

何故良くなるのか

五十肩は「疼痛期」・「拘縮期」・「緩解期」の順番で、肩関節の拘縮が起きてしまい、それを除去できずにいてしまい拘縮が取れるまで待っていてしまい一年や長くかかってしまいます。

また拘縮を取るために、炎症期の段階でガツガツ動かしてしまって痛みが強くなってしまい治らない状態になっているのです。

「freezing phase(疼痛期)」
疼痛が主体で運動時痛、安静時痛、夜間痛が出現

「frozen phase(拘縮期)」
拘縮が主体で、徐々に運動痛、安静時痛、夜間痛が減少

「thawing phase(緩解期)」
症状が徐々に改善してくる時期で回復に向かう

「freezing phase(疼痛期)」
五十肩の疼痛期では、損傷部へのわずかな刺激が滑膜増生(関節を覆っている袋)などの炎症を拡大させるため、痛みを伴うような強度な運動を避ける。 炎症部位の線維化(硬くなる)が起きてくると、当然可動域(動く範囲)は減少する傾向にあるが、これは正常な治癒過程であり、炎症による痛みを抑える必要がある事が重要です。

この期間を短期間で終え、拘縮期へ移行することが早期治癒へと繋がります。

<肩の動きによって場所の特定>
屈曲 外転
etc…動かしてはいけない時期なので、トリガーポイントの活性度を落とすことをしていきます

<圧痛点で痛い場所を特定>
1、棘上筋
2、棘下筋
3、小円筋
4、大円筋
5、広背筋
6、三角筋
TPを押圧していきます

<物療>
基本的にアイシングを 10 分ほど行う。(疼痛・筋攣縮・炎症・浮腫等の抑制)

<痛みが強い時の対処>
三角巾で吊ります、拘縮を助長するので出来るだけ短期間が好ましい

<夜間痛の対処>
神経への治療
肩峰下部へ揉捏刺激(グリグリ刺激を入れる)
上腕骨内圧を下げる為に肩甲下筋下部、棘下筋斜走部、小円筋 上腕骨上方を防ぐ為、三角筋、烏口腕筋、肩甲下筋下部、棘下筋斜走部 痛みが出ない範囲で上腕中央をつかんで上腕骨軽度外転位からの内旋(効果は不明なので 要検証) 肩甲骨の位置を戻すために肩甲骨周辺筋のリラクゼーション、逆方向に動かす筋群の筋収縮、モビリゼーション(グリグリ動かします)
就寝時の指導・冷却もしくは温熱の指導

<寝方>
弛緩姿勢で寝た方がいいです。 肩甲下筋、棘下筋、小円筋の弛緩姿勢で寝た方がいい為、 腕全体を持ち上げて、全体の下に枕を引いてあげる

夜間痛の理由:

・上腕骨内圧の上昇
上腕骨の中に血流が多いです。
なぜなら骨髄が多いからです。
筋肉が硬くなると、筋機能が落ちます、今までは棘上筋が一番重要と言われていましたが、 最近では、棘上筋の異常が起ころうが、起こるまいが、棘下筋の方が重要と言われていて、 棘下筋の方が筋力低下を起こしやすいです。 棘下筋の血液のポンプ作用になっている部分の筋力がどんどん弱ってくると、筋機能も弱 くなるので、ポンプ作用もなくなってきます。
ポンプ作用が機能しているのは動脈です。 動脈内の血管も筋肉があるので、勢いもあり、自力も強いです。 逆に静脈は、自力もなく筋肉のポンプ作用で戻ってきます。(これは足にも同じことが言え ます) しかしポンプ作用がないと、動脈は流入してくるのに対して、還流量が少ないので、 内圧がどんどん上昇して痛みが出ます。 睡眠中は、余計に筋肉を使わないので、痛みがあるという説があります。

・滑液包の狭小化説
関節には、袋があります。
また肩の中で炎症が起きていると、袋の中が圧がパンパンになってきます。
袋の中で血液が心臓に戻れないので、そこで袋内の内圧が上昇して痛みが出ます。
・肩峰下圧の上昇、SAB の急性炎症
・腱板付着部の炎症
・腱板の過緊張
・バイトブレヒト孔の閉塞

があげられます。
SAB の急性炎症ならアイシングの対処です。 でも冷やすとポンプ作用が余計落ちるので、痛いという人がいるかもしれません。 肩板筋の過緊張に関しては、TP 治療か、起始・停止テクニックを施す。

「frozen phase(拘縮期)」
安静時痛や激痛が収まり、主訴が運動痛に変わる時期です。
治療の主目的は癒着・拘縮の除去となります。
勿論筋攣縮があれば取ります。
基本操作にて対処します。

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※個人の感想であり、効果には個人差があります

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